新NISA導入から一年、株式市場の乱高下でも慌てずに守るべきこと!

資産運用

2024年のNISA制度改正から1年あまりが過ぎました。

金融庁が2025年2月に発表した「NISA口座の利用状況調査」によると、2024年12月末時点の新NISAの口座数は2,560万4058口座で、2023年12月末時点の旧NISA口座数(つみたてNISA+一般NISA合計)2,124万7420口座と比べ、わずか1年で約435万6000口座も増加しています。

このように、新NISAの導入が多くの人にとって資産運用のきっかけになったようです。

株価下落の不安

しかし、新NISAの導入を機に投資を始めた人のなかには、2024年8月に「日本版ブラックマンデー」と呼ばれる日経平均株価の暴落が起こり、8月2日、5日の2日間で約6668円の激しい下落に驚いて慌てて売却した人も少なからずいたようです。

このようにブームに乗って新NISAを始めてみたが、「不安でしょうがない、不安が消えない」という人が多いようです。以前は資産運用のやり方がわからないという人が多かったのですが、最近では資産運用を始めてみたが、漠然としたお金の不安を抱えている人が増えているようです。

なぜ、投資を始めたばかりにも関わらず、漠然とした不安を抱えてしまうのでしょうか。

投資の基本概念

漠然とした原因の一つは金融知識の不足が挙げられます。

新NISAが導入を機に、周りに勧められてなんとなく始めた方は注意が必要です。投資にはリスクがありますので、まずはリスクやコストについて理解することが大事です。リスク分散の概念は、投資決定を行うための基本です。この概念を理解せずに投資すれば、損失の可能性が高くなると考えられます。市場や指数に丸ごと投資することで個別のリスクを分散させるインデックス型投資信託を毎月少しづつ積み立て、長く保有することで円高や円安といった様々なリスクへの耐久性も強くなります。

運用の目的を具体的な自分のライフプランと併せ、計画的に自分のリスクの許容範囲内に合わせた上で投資金額と投資先を決め、投資を始めたら株価の変動に一喜一憂せず、冷静な判断をすることが大事です。

資産運用で大切なこと

また、年に一度は物価や社会情勢、自分のライフスタイルが変化するなかで、柔軟に対応するためにライフプランやマネープランを見直すことが大事です。こうした定期的に見直すことが、将来に対する不安をやわらげ、資産形成を継続するモチベーションとなるはずです。

資産形成で大事なのは、明確な目標を持ち、物価や株価など自分でコントロールできないことには目を向けず、自分でコントロールできることに焦点をあて集中することが大切です。

2025年は、アメリカでトランプ政権がスタートしたことで株式市場は波乱含みです。高い関税をかけあう貿易戦争による関税ショックで乱高下しています。しかし、目先の出来事だけで右往左往せず、少し冷静になって、未来の自分のために今何をすべきか、その道筋をしっかり描いていくことが大事です。

資産運用には、さまざまな方法がありますが、絶対確実なものはありません。この世には、うまい話はありませんし、先のことは誰にもわかりません。「長期・分散・積立」の基本ルールを理解して、当分使う予定のないお金で賢く運用することが大切です。

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