このたび、2025年1月に私の新刊『豊かなシニアになるための30+1アイテム』(文芸社)が出版される運びとなりました。日本が超高齢化社会に突入している今、定年を控えた50代から60代の多くの方が老後に対して漠然とした不安を感じていると思います。本書は、そんな方々に向けたエールとして、「未来におびえず、過去にとらわれない生き方」を提案します。
本書の概要
1. 未来におびえないこと
未来におびえずに生きるためには、未来に向けた準備、つまりライフプランニングが不可欠です。老後の生活を見える化し、金融リテラシーを高めることで、収入と支出を把握し、早急に対策を講じることが重要です。賢い対策を講じることで、老後の生活の質に大きな差が生まれます。
2. 過去にとらわれないこと
過去のプライドや固定観念、古い価値観を捨て、新たな人生を始める意識が必要です。過去の延長線上に未来はありません。定年後は新しい人生を歩む覚悟を持つことが大事です。
3. 自分を信じること
定年前後には様々な選択肢がありますが、その選択をする際には自分の考えを信じ、勇気を持って行動することが大切です。人生に正解はありません。後悔しないためにも、自分を信じて進むことが重要です。
また、「今を大切に生きる」ことも大切です。これは、パラリンピックの父と言われるイギリスの医師ルードウィヒ・グッドマン博士の言葉である「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」という考え方に基づいています。
シニアの現状と未来
私たちシニア世代は1990年前後のバブル期に青春時代を過ごしました。当時は明るい未来に希望を抱いていましたが、現在の日本は経済が停滞し、閉塞感に包まれています。そんな中で、シニア世代がもう一度元気を取り戻し、「こんな大人になりたい」「この人のライフスタイルが素敵だ」と若者に憧れられる存在になることが、社会の活力を取り戻す鍵となると思います。
私の経験
私は50歳の時に突然病に倒れ3週間の入院生活を経験しました。不摂生な生活と精神的ストレスが原因でした。私は、とても動揺し、将来に不安を抱えるようになりました。そして、残りの人生をどう生きたいか考えたとき、わくわくした毎日を過ごすために、定年後に向けた新たなライフプランを立て、さまざまな挑戦や準備を始めました。そして私は、この新たな挑戦から「新しい思い出」が増え、「新しい出会い」があり、「新しいスキル」を身につけ、昔の自分では感がれられないほど人生が豊かになりました。
本書を通してお伝えしたいこと
本書では、私がこの10年間に将来に対して漠然と抱えた不安や悩みから得た経験や知識を、同じような悩みを抱える方々と共有したいと思っています。理想として描いた人生を颯爽とカッコよく生きるシニアが増えることを心から願っています。