セカンドキャリアで「やる気が起こらないとき」に知っておきたい2つの動機づけ

暮らし

「最近なんとなくやる気が起きない」
「なんのために働いているのかわからない」

セカンドキャリアを再雇用で働いてみたけど、仕事に対するモチベーションが低下し、やる気が起きないという悩みを抱えている人は少なくありません。

2つの動機づけ

定年後、仕事に対してなかなかやる気が起きない人でも、やる気をアップさせることができます。心理学では、やる気のことを「動機づけ(モチベーション)」と言い、動機づけには「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」があります。そして、この2つの動機づけをうまく組み合わせることがやる気につながります。

外発的動機づけとは、人が行動する理由がお金やモノ、評価など外的な要因によるものです。現役時代は、出世や高収入など社会的評価を受けることでモチベーションが高まり、仕事を頑張ってきた人は多いと思います。定年後は一般的に、この外発的動機づけが失われることによってやる気が低下します。

内発的動機づけとは、人の行動の理由が内面に沸き起こった興味や関心によって引き起こされる場合です。定年後は、これまで培ってきた価値観や経験・スキルを整理し、それに基づいて新しい役割や仕事のやりがいを見つけ出すなど、内面的な要因による行動意欲が大事になります。

たとえば、ラーメン屋でいうと「有名になってもっと売上を伸ばしたい」という報酬や評価が行動の要因となっている場合は外発的動機づけであり、「もっとおいしいラーメンをつくりたい」という内面の自己向上心ややりがいが行動の要因となっている場合は、内発的動機づけです。

一般的には、内発的動機づけの方が、効果が長続きすると言われています。

つまり、収入や出世ではなく、仕事自体に対するやりがいや関心の強い方が、やる気を維持することができるようです。

セカンドキャリアでの活用

これは、セカンドキャリアでも活用することができます。
セカンドキャリアでは、やる気をアップさせるために、内発的動機づけをベースにして外発的動機づけを組み合わせると、より効果的です。

セカンドキャリアを充実させ、人生を豊かにする働き方をするには内発的動機づけが大事です。
(内発的動機づけの例)
・仕事に新たな役割を見つけ、やりがいを持つ
・自分のスキルや経験を活かして社会貢献する
・働くことを通して良好な人間関係を維持する

内発的動機付けは、仕事の目的や意義をポジティブに捉えていることが不可欠になります。

そのうえで、外発的動機づけを組み合わせ、目標を設定して報酬や評価と結びつけることです。
(外発的動機づけの例)
・新しいスキル習得などの目標を設定する(目標)
・ 目標達成時に、自分の好きなご褒美を与える(報酬)
・100歳まで生きるなど目標を決め、健康維持に努める(目標・報酬)
・経験や知識を活かした仕事をして人の役に立つ
(他者からの評価)

また、自分の目標や理想を外部の人に宣言することで、潜在意識に働きかけ自分を奮い立たせることも大切です。人前で宣言することが一番いいのですが、つぶやいたり、書き出してみることも効果大のようです。

まとめ

セカンドキャリアにおける内部的動機づけは、人それぞれ異なりますが、自己成長、社会貢献、家族との絆、自己実現といった要素が大きく影響します。それぞれの人生の価値観に基づいて、どのようにモチベーションを高めるかを考えることが重要です。

セカンドキャリアでは、内発的動機づけをベースに外発的動機づけをバランス良く活用することで、充実した第二の人生を築くことができます。自分の興味や価値観に合った方法を見つけ、意欲的に取り組むことが大切です。

新たな仕事でやる気が出ないときは、内発的動機を把握し、行動するための仕組みとして外発的動機を補完してみることも大事です。

\ 最新情報をチェック /

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました