歳をとるのは嫌だな。
いつまでも若くいたい。
歳を重ねることが、なにかを失うことばかりをイメージしやすいですが、私は、歳を重ねることは、経験と知識が増え、人間として成熟する良い機会だと思っています。
老いは、人間が生きていくうえで、必ず迎える自然な変化です。
見た目には、白髪やシワが増えるなど、年齢による身体の変化は、どうすることもできません。それよりも、大事なことは、老いに逆らうより、老いを受け入れることです。無理に老いに逆らうのではなく、楽しむ姿勢を持つことが大切です。
プラス思考が大事
「老成円熟」という言葉があります。
これは、歳を重ねることで、人間は円満に円熟していくものであると老いをプラス思考で捉えたものです。また、老いには活力があり、前向きに受け入れる考え方です。齢を重ねることによる心理的な変化も、幸福感につながる前向きな変化と捉えます。
たしかに歳をとると物忘れはするし、階段を上がれば息も切れます。また、身体的な衰えで、昔はできていたことが、急にできなくなることがあります。そのときにも、「おお、ついに老いがきたな」「この衰えをどうやってカバーしようかな」と思えれば、プラス思考で生活することができます。
老いもまた成長です。定年後は、今まで経験のない未知の世界に踏み込んでいきます。セカンドライフを、見知らぬ世界に一歩踏み出すと思えば、新たな発見にワクワクした気持ちを持つことができます。このプラス思考が、定年後の豊かな人生を根底から支えるものになります。
老いを受け入れる
歳をとったからわかることもあるはずです。その新しい出会いを考えると、それらに出会うことがいまから楽しみになります。たとえば、速く歩けなくなっても、その代わりに街角をゆっくりと観察する時間が増えたと考えれば、人生を豊かな気持ちで過ごすことができます。
いかに、老いを受け入れるかが大切です。たしかに、若いころに出来ていたことが、できなくなるかもしれません、しかし、そんなことにため息をついていても仕方ありません。それよりも、前向きな気持ちを持って、セカンドライフで新たな発見を見つけ、その楽しい時間を過ごす方が豊かな人生を送ることにつながるといえます。
こうして老いを前向きに受け入れ、セカンドライフを「経験していない新たな時間」として大いに楽しむことができれば、気持ちはフロンティア精神を持った開拓者のようなもので、日々の生活がワクワクしたものになります。
人生を見直す
子どもの頃、60歳を過ぎた人は、すごく歳をとっているように見え、おじいさんのイメージでした。しかし今は、平均寿命も延び、体力的にも人生100年時代の40歳に相当するくらい若返っているそうです。まだまだ意欲も能力も、その気になれば十分にあります。
最近、どこに行っても元気なシニアで溢れています。山に登れば、シニアのグループばかりですし、飲み屋やレストランも元気なシニアを抜きに商売を語れないようです。先日も昼間の3時くらいに、居酒屋で盛り上がっている60代以降のグループを見かけました。今は昼飲みが流行っているようです。
今はこのような元気なシニアが、世間に多く存在します。
そのうえで、セカンドライフは、自分の人生を見直すことが大切になります。シニア世代は若い世代に比べ、多くの経験や人生のストーリーをもっています。その長年積み上げてきたものが、これからのセカンドライフには役立つはずです。老いを楽しみの変えることが、豊かな人生を実現するためには大切だと思います。
自由な時間を楽しむ
私たちの青春時代を振り返ってみれば、セカンドライフはあの頃に匹敵するくらいの楽しむチャンスがあります。
青春時代は、ほとんどの時間を自分のために使うことができました。社会に出るまでの学生時代は、養うべき家族はいないし、会社という組織にも帰属していないし、意欲さえあればなんでも学べるなど自由な時間に溢れていました。
今の私たちには、青春時代以上に自由な時間があります。
だからこそ、セカンドライフでは、新しい自分なりの価値観をつくり、自由な時間の過ごし方に積極的に向かい合うことが必要です。
仕事に縛られないという意味では、定年後のほうが、はるかに自由に時間を使えます。若者が仕事をしないでぶらぶらしていたら、文句のひとつも言われますが、定年後であれば、趣味に生きていても、誰からも文句を言われることはありません。
その意味では、私たちには多くの可能性があります。
少子高齢化のなかで、シニア世代が増加
今の日本は少子高齢化時代です。少子化により日本全体の人口は減少しています。しかし、高齢者の枠で考えれば、その人口は増えています。2024年10月1日現在では高齢者人口が3624万3千人となり、総人口の29.3%を占めます。これからも増え続け、2040年には、総人口の約35%になると推計されています。
そこには、強いマンパワーがあり、大きなマーケットにつながる可能性があります。私たちシニア世代の活力が世の中で十分生かされれば、日本全体を覆っている経済低迷や閉塞感を打破できるはずです。
まとめ
私たちがセカンドライフを大いに謳歌することで、若い世代が「こんな大人になりたい」「この人のライフスタイル素敵だな」と齢を重ねることは素晴らしいことなんだと思えるような大人が増えれば、人生に夢を持つ若者も増え、希望に満ちた明るい未来をつくるはずです。