働きながらセカンドライフを楽しむために、注意すべき2つのこと

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「近い将来、定年という概念はなくなる?」

経済協力開発機構(OECD)は2024年1月の対日経済審査報告書で、日本が急速な少子高齢化に対応し、経済の持続可能性を確保するためには「定年退職制度を廃止すべき」と提言しました。

定年制は世界標準ではなく、米国や英国では年齢差別にあたるとして禁止されています。もし定年という概念がなくなれば、60歳以降の働き方は自分自身の判断に委ねられる時代になります。

65歳以上の就業者数が増加

定年が近づくと、多くの人が「定年後、どのように働くか」を考えるようになります。2025年4月からは高年齢者雇用安定法の改正により、企業は希望するすべての労働者に対して65歳まで働ける環境を整える義務を負うことになりました。

現在、定年後も働くシニア世代が増加の一途をたどっています。総務省の統計によると、2025年9月時点で65歳以上の就業者数は過去最多の930万人、就業率は約26%となり、いまや65歳を過ぎても働き続ける人は、4人に1人の割合となっています。

このように、法改正による65歳までの雇用確保義務や、平均寿命の延び、健康で意欲的なシニアの増加に加え、年金だけでは生活が難しいという現実もあり、定年後も働き続けることが当たり前の時代になりつつあります。

注意すべき2つのこと

しかし、定年後も働き続ける場合、注意すべきことが2つあります。

1.働く目的を明確にすること
2.「働くこと」だけにとらわれず、「今を大切にする」こと

働く目的を明確にする

定年後、目的を持たずに何となく働き続けてしまうと、「自分は何のために働いているのか」という虚しさや、プライドとの葛藤から仕事や人間関係に不満やストレスを抱えることになりかねません。

私の周りでも、不平不満ばかり口にしている人を見かける時があります。きっと人生楽しくないだろうなと気にしています。

セカンドライフでは、働くことの意味も変わります。いまや収入のためだけでなく、社会とのつながりや生きがいを得るために働く人が増えています。

お金、社会とのつながり、健康、やりがいなど、自分にとっての働く目的を明確にし、主体的に選ぶことで、定年後の仕事は生活を彩るものに変わるはずです。

「働くこと」だけにとらわれない

また、セカンドライフを豊かに生きるためには、「働くこと」だけにとらわれない視点も必要です。イソップ寓話の「アリとキリギリス」は、勤勉に働くことの大切さを教える物語ですが、ビル・パーキンスの著書『DIE WITH ZERO』では、このアリの生き方に疑問を投げかけています。

アリは確かに生き延びましたが、果たして人生を楽しめたのか。生きるために働くことは必要ですが、働くことだけが人生の目的ではありません。

多くの人は、今の生活が永遠に続くかのように日々を過ごしています。しかし、人生の時間は「無限」ではなく「有限」です。残された時間の中で何を経験し、どんな思い出を残すかが幸福感を左右します。

今しかできないことにお金を使う

セカンドライフでは、仕事を続けると同時に「今しかできないこと」に時間とお金を使うことも大事です。働くことに追われて貴重な機会を逃してしまうのは、人生において大きな損失です。自分にとって本当に価値のあること、心から満たされるを体験することが豊かな人生につながります。

年齢を重ねると、やりたいことがあっても体力や気力の衰えで実現できなくなることがあります。若い頃は「時間」が理由でできなかったことが、年を取ると「健康」が最大の制約になります。

たとえば、60歳を過ぎてからスノーボードを始めようと思っても、体力的に難しいかもしれません。足腰が弱くなれば旅行も困難になり、気力が衰えれば外出すら億劫になります。だからこそ、健康で行動できるうちに、やりたいことを実現し、心に残る体験を積み重ねることです。

人生は、出世や高収入を目指す競争ではありません。自分や家族を大切にし、心豊かに過ごすことこそが本当の成功です。人生には常に選択肢があり、その選択には自分の価値観が反映されます。セカンドライフを豊かに生きるためには、「今を大切にする意識」を持つことです。

まとめ

人生100年時代を迎え、定年後の時間はこれまで以上に長くなりました。健康寿命が延びる今、残された人生をいかに豊かに、そして楽しく生きるかが大きなテーマとなっています。

定年後も働き続けられる環境が整いつつある今こそ、「定年」という枠にとらわれない生き方が求められています。自分のペースで働き、健康で活動的なうちにさまざまな経験を重ねながら、自分の価値観に合ったお金と時間の使い方を意識することが大切です。

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