人生の岐路に立ったとき、不安でどうしたらよいかわからず、悩んでなかなか前に進めなかった経験をした人も多いのではないでしょうか。
私にとっては、58歳のときでした。
それは、「第二の人生」の選択です。
定年以降は、働くのか、それともリタイアか、またいつまで働くのか。
この選択は、定年が間近に迫った人にとっては、とても切実です。
定年を過ぎてからは、「再雇用」「嘱託」「転職」「起業」「リタイア」「ボランティア」など、さまざまな選択肢があります。
いずれの選択も、自分の価値観や目標に基づいて道を選ぶことになります。自分に合った道を見つけるためには、自分自身をよく知り、自分の強みや弱みを理解する必要があります。
私の選択
私の選択は「起業」でした。
会社の定年は63歳でしたが、先を見据えると「再雇用」や「嘱託」で会社に残ることは考えられず、生涯働くなら起業したいと思い、60歳で退職しました。
周りの多くの人は、「再雇用」を選択していました。
しかし、私は「再雇用」や「嘱託」の道を選んだ場合、自分のプライドやモチベーションが保てるか、毎日を楽しく過ごせるか、自分が成長することができるかを考えたら、やはり「再雇用」を選ぶと、いずれは後悔すると判断しました。
ただ何となく周りと同じ選択をして、「こんなはずじゃなかった」と後悔することだけは、避けたかったからです。
今は、「起業」を選択してよかったと思っています。収入は減り、現在も成功して稼いでいるとは言えませんが、自分の時間を自由に使え、新しい出会いがあり、新しいスキルも習得して、とても毎日が充実しています。
人生の岐路に立ったとき、さまざまな不安で悩みますが、人生の選択に正解はありません。大事なのは、準備をしっかり行い、自分を信じて、勇気を持って決断することです。
自分に合った道を見つける
私は毎年、山登りに出かけているのですが、人生の選択と山登りには共通点があります。山登りには、いくつかの道からルートを選ぶ必要があり、選ぶ道はそれぞれ異なる特徴を持っています。
簡単な道、険しい道、景色の美しい道などがありますが、どの道を選ぶかは自分次第です。自分自身のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
理想の人生を実現するために
理想の人生を自分のライフスタイルに合わせて選択するためには、できるだけ早く将来のライフプランを立て、準備する必要があります。
ひと昔前であれば、定年まで全力で働き、定年後はその勢いのまま、余生をのんびり過ごすといった画一的な選択でよかったかもしれません。
しかし、今は価値観が多様化し、個を尊重する時代になっています。
それぞれのライフスタイルに合った豊かな生き方を実現するためには、定年後の生活を見える化し、自分が理想とする「仕事」「健康」「趣味」を把握した上で、効率的に将来に備えることが大切です。
準備が大事
このように、人生の選択するときには、事前の準備が不可欠です。
- 目標設定: 明確な目標を立てることで、進むべき方向が見えてきます。目標があれば、途中で迷うことなく進むことができます。
- 情報収集: 十分な情報を集めることで、想定外の事態にも柔軟に対応することができます。知識は力です。
- スキルの習得: 目標に到達するために必要なスキルを身につけることは重要です。学び続ける姿勢が大切です。
- 心の準備: 精神的な準備も忘れてはいけません。困難に直面したときに、それを乗り越える力を持つためには、心の強さが必要です。
今できることに目を向ける
しっかり準備をした上で、人生の選択をやり終えたら、もう過去は振り向かないことも大切です。
「失ったものを数えるな、残されたものを最大限生かせ」
これは、パラリンピックの父と呼ばれるイギリスの医師ルードウィヒ・グッドマン博士の言葉です。
この言葉は、今できることに目を向け、過去にとらわれず、未来をどう生きるべきかを教えてくれます。
過去を振り返っても、なにも変わりません。自分の選んだ道を信じて、未来を創り出すことが大切です。どんな困難に直面しても、楽観的に考え、将来起こりえることに備えながら、前に進んでいくことです。
まとめ
人生はたびたび未踏の山を登ることに例えられます。どの道を選ぶかによって、人生の風景が変わります。
自分が選んだ道に咲く花を楽しむためには、しっかりとした準備をし、何が起こるかわからない人生を、前向きな気持ちを持って歩いていくことです。
セカンドライフをより豊かにするのは自分次第です。