老後は「増やす」より「守る」の姿勢で資産寿命を延ばすことが大切

暮らし

衆議院選挙での自民党大勝を受け、高市政権による積極財政政策への期待が高まり、東京株式市場では日経平均株価が連日最高値を更新するなど、いわゆる「高市トレード」と呼ばれる円安・株高の動きが続いています。市場には高揚感が漂い、短期的には株価評価を超えた上昇が進むとの見方もあり、日経平均が6万円を超える可能性も取り沙汰されています。

投資詐欺の増加

しかし、このような相場の熱気の裏で、SNSを悪用した投資詐欺が急増しています。警察庁によると、2025年8月の被害件数は1,013件、被害総額は141億2,000万円と、いずれも過去最高を記録しました。インスタグラムやLINE、YouTubeなどで偽広告を見せ、投資話に誘導する手口が多く、特に高齢者が「元本保証」「必ず儲かる」といった甘い言葉に騙されやすい傾向があります。

老後の不安

老後の暮らしを考えるとき、多くの人がまず思い浮かべるのは「お金を増やすこと」です。実際、老後に対する不安の中でも最も大きいのは経済的な不安であり、「年金だけで生活できるのか」「医療費や介護費は足りるのか」といった心配を抱く人が少なくありません。そうした中で、投資によって資産を少しでも増やし、老後も安心して豊かに暮らしたいと考える人は少なくありません。

インフレ時代の資産形成

確かに、インフレが進む時代において、現金や預金だけで資産を保有し続けることは、実質的な資産価値の目減りを意味します。そのため、株式や投資信託、不動産など、物価上昇に強い資産に投資して資産形成を図ることは重要です。しかし、投資には常にリスクが伴うことを忘れてはなりません。特に定年後は、失敗しても取り戻す時間が限られており、現役時代のように収入で穴埋めすることも難しくなります。

攻めではなく、守りの姿勢が大切

老後の資産運用で本当に大切なのは、「攻め」ではなく「守り」の姿勢です。資産を守るとは、単にリスクを避けることではなく、長く安定した生活を続けるための戦略的な防御です。まずは支出の最適化から始め、固定費を見直して無理のない生活水準を維持することが、資産寿命を延ばす第一歩となります。

そして、資産運用する際は、保有する金融資産を「すぐに引き出すことができるお金」「将来に備えた目的のあるお金」「当分使わないお金」の3つに分け、それぞれに使うお金の目的や時期に応じて検討し、資産運用の基本ルールを理解した上「当分使わないお金」で投資を始めることが大切です。

心の安定を守る

そしてもう一つ大切なのは、「心の安定」を守ることです。資産を増やすことに執着しすぎると、相場の変動に一喜一憂し、精神的にも疲弊してしまいます。老後は、時間と心のゆとりを味わう時期です。お金を「増やす」ことよりも、「安心して使える」状態を保つことこそが、真の豊かさにつながります。

まとめ

資産形成の目的は、単なる利益追求ではなく、人生を長く安定して楽しむための基盤づくりです。守りの姿勢を基本に、堅実で持続可能な資産運用を行うことが、これからの時代を賢く生きるために大切です。

\ 最新情報をチェック /

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました