あなたは最近、体力の衰えを感じていますか?

暮らし

今年の夏は、連日猛暑が続き、疲れが溜まっている方も多いと思います。

年を取ると段々疲れやすくなり、体の動きが悪くなることで体力の衰えを感じます。

体力は10代後半から20代をピークに、その後は徐々に低下していくと言われています。

体力は年齢とともにゆっくりと、気づかないうちに弱まっていくようです。

日頃から注意しておかないと、急激に衰えたと思い込んでしまいます。

老後を楽しく過ごすためにも、毎日の生活に注意が必要です。

健康であることが大事

定年後の楽しみとして、旅行に行きたいと思う人は多いと思います。

しかし、旅行を楽しむためには、時間とお金、そして何よりも健康であることが必要です。

高齢になってくると、体力面からあまり遠くに出かけられないかもしれません。

旅行では、長時間の移動や非日常で不規則な生活に疲れてストレスが溜まってしまうこともあります。年を取ってくると、こうした旅行のストレスへの対処が難しくなります。そのため、旅行に出かけること自体が億劫になってくることもあります。

ある旅行会社の調査結果によると、「旅行を躊躇する理由」として、60歳未満は「時間」と「お金」で70歳以上は「健康上の問題」を挙げたようです。

間違いなく体力は衰えていく

私も若い頃は、ラグビーをやっていたので体力には自信がありました。

社会人になってからは、さすがにラグビーのような激しい接触プレーのある競技は危険なのでやりませんでしたが、55歳からマラソンと山登りを始め、体力維持に努めてきました。フルマラソンにも挑戦し、同世代の人よりも体力はある方だと思っていました。

しかし、61歳になった今、急激に体力の衰えを感じる出来事がありました。

先日、仲間9人で4年振りに登山に行ってきました。年齢的には30歳から63歳までで女性も3名含まれていました。登山は久しぶりでしたが、毎年マラソン大会にも参加していたので、体力的には何とか登れるだろうという気持ちでした。なによりも、参加した女性3名とは以前にも一緒に登山したことがあり、力量もわかっていたので安心していました。

しかし、彼女たちが自力でどんどん登っていくなか、私は熱中症で体力もなくなり、息絶え絶えで周りの助けを借りなければ登れない状態になってしまいました。

幸い、滑落や遭難などの事態は免れ、無事下山できましたが、肝を冷やすような体験でした。

実は、ここ数年で参加したマラソン大会でも体力の衰えを感じていました。以前よりも速く走れず、怪我もしやすくなり、走破タイムもどんどん落ちていました。

しかし、昔できていたことが、できなくなることを受け入れることができていませんでした。

このように、昔の感覚を引きずり、今の自分の体力をうまく把握できていない人は多いと思います。その感覚のズレが老後もいくつになっても、昔と同じようなことができるという思い込みにつながっています。

もちろん、長期的に健康を維持している人もいると思いますので、個人差はあります。

しかし、データをみる限り、40歳より20歳、55歳より40歳、65歳より55歳の方が健康で体力があるのは、紛れもない事実のようです。

今しかできないこと

健康状態が良ければ、その年齢でさまざまな経験や体験をして、人生の幸福度を上げることができます。そのため、体力の低下をさまざまな心がけによって、ある程度まで遅らせることが大事です。しかし、やはりどれだけ健康に気をつけても、加齢には逆らうことはできません。

最近、私も加齢の現実が、何をいつ行うべきかの判断に影響を及ぼしました。

たとえば、仲間との登山です。北アルプス登山はとても険しいので、出発間際まで危険リスクを考え、挑戦すべきか悩みました。登山は滑落や遭難など場合によっては死につながるものです。61歳の私は、まだ登山を楽しめるだけの体力があると信じて挑戦しました。先に述べた通り、息も絶え絶えの山登りでしたが、山の景色はとてもきれいで素敵なものでした。来年、再来年は今よりも確実に体力が落ちているので、そのとき、チャレンジできなくなっているかもしれません。6年前に富士山を登りましたが、もう一回挑戦できる自信はありません。

つまり、今思い切って挑戦しなければ、この先はもう登山を楽しむチャンスはないかもしれないということです。これから、年を取って体力が落ちたとき、若い頃にもっといろんなことに挑戦すればよかったと後悔しないための行動が大切です。

物事は一生続かず

私たちは、何かができなくなったときの日付を知ることはできません。

健康や体力などは知らないうちにどんどん遠ざかり、できていたことができなくなっていきます。しかし、私たちは何かがゆっくりと終わりに近づいていることに目もくれず、それが永遠に続くかのように思い込んでいます。

物事は一生続かず、いつかは色褪せ、消えていきます。

私たちが、思っているほど先延ばしにできないことは多いかもしれません。

人生で一番大事なのは、お金ではなく、健康であると思います。

人生100年、健康でいることに感謝し、健康を維持するために努力し、そして健康である今できることを精一杯やって、後悔ない人生を送ることが大切だと思います。

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