「なぜ働き続けるのか」、セカンドキャリアの選択は、その目的を明確にすることが大切

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「健康である限り、いつまでも働きつづけたい」

「人生100年時代」と言われるようになって久しく、健康寿命の延伸や再雇用など定年後も働きやすい環境が整いつつある状況から、60歳以上の就業率は年々上昇傾向にあります。

総務省統計局の調査では、60歳から64歳では7割以上が就業しており、65歳以上でも約25%が働いているとのことです。

背景には、老後が長くなる一方で、物価上昇は止まらず、年金と貯蓄だけでは不安であることから、定年後も働かざるをえない実情が見えてきます。

今や60代は「働くのが当たり前」の時代に突入しているようです。

60歳以上の就業意欲は高い

内閣府の調査によると、60歳以上の就業意欲は高く、「働けるうちはいつまでも働きたい」という意欲を持つ人が多いようです。60歳以上の就業者の多くが70歳くらいまで、またはそれ以上働きたいと考えており、高齢期においても高い就業意欲を示しています。

しかし、ここで重要なのは、働き続けることの「目的意識」です。

なぜなら、「なぜ、働くのか」という目的意識を持っていれば、モチベーション向上につながりますが、持っていないと後悔する可能性があります。

たとえば、再雇用により同じ職場で働き続けた場合、目的意識を持たずに働き続けると、処遇面(給与・待遇・仕事内容)や人間関係(職場環境・評価)に不満を持ち、「こんなはずじゃなかった」と後悔することになります。

後悔しないためにも、同調圧力によって仕事を続けないことです。

就業意識の差

日本と海外の国との就業意識の差について、面白いデータがあります。

内閣府の調査によれば、日本以外の各国と就業意識を比べると、各国の60歳以上の人に、今後、収入を伴う仕事をしたいか聞いたところ、日本を除く国の過半数が「収入の伴う仕事はしたくない」と答えたようです。

一方、「収入の伴う仕事をしたい」と答えた人に対し、その理由を聞いたところ、日本は「収入がほしいから」が最も高いのに対して、他の国は「仕事そのものが面白いから、自分の活力になるから」が最も高くなっています。

このように、日本と他の国では仕事に求めるものが、大きく違うようです。

働き続ける目的

定年後も働き続ける理由は、経済的な理由、社会とのつながり、健康維持、自己実現などです。働き続けることは、老後不安である「お金」「健康」「孤独」を解消する1つの手段になります。

最近、メディア報道で「長生きリスク」「老後資金」「年金」「社会保障制度」など、ネガティブ情報を盛んに煽っているので、老後不安は、一層大きくなります。しかし、本来は、漠然とした不安の解消手段ではなく、自分の理想とするライフスタイルを描き、その目標を実現するために選択すべきです。

たとえば、生活するための資産が十分あるにもかかわらず、漠然とした不安のために、なんとなく仕事を続け、精神的なストレスを抱えるのは、時間の無駄遣いです。

この場合は、経済的理由ではなく、社会貢献や健康維持を「働く目的」にすれば、仕事を通じて、自分にとって最適なライフスタイルを構築できます。

意思決定プロセス

私たちが日常生活の中で行う意思決定は、それぞれが持つ価値観に影響されています。価値観は私たちの意思決定のプロセスを導く道標のようなものであり、選択肢を評価し決定する際に重要な役割を果たします。

たとえば、家族との時間を重視する人は、仕事よりも家庭生活を優先する選択をします。このように、価値観によりそれぞれの選択肢を決定します。

セカンドキャリアの選択でも同じです。定年後の「働く目的」は、人生での成功・失敗経験や家族・文化、教育によって形成された自分の価値観を基に意思決定することが大切です。

まとめ

セカンドキャリアを選択するときは、理想として描いた自分らしい人生を送るために「働く目的」を明確にすることが重要です。そして、収入(年金・資産・仕事)、健康(体力・気力)、働く意欲、価値観など様々な角度から検討することです。

セカンドライフで失敗せず豊かな人生を送るためには、事前の準備と心構えが大事です。定年後に働き続ける場合も、しっかりと「働く目的」を明確にして、後悔のない楽しい日々を送りたいものです。

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