60代からの人生を楽しむために、今から準備しておきたいこと

暮らし

何か没頭できる趣味がありますか?
老後の楽しみは何ですか?

2024年にソニー生命が全国の50歳から79歳の男女を対象に実施した「シニアの生活意識調査」によると、老後の楽しみは1位が旅行、2位がテレビ・ドラマとなり、続いてグルメ、映画鑑賞、読書と続きます。

老後の楽しみ方

1位の旅行は、脳の活性化・健康維持・そして人生の満足度向上につながるようです。とくに日常から離れ、美味しいものを食べたり、美しい景色を見たりなど、グルメや温泉を楽しむスタイルは人気です。

2位のテレビ・ドラマは、アンケート調査では、高齢者の7割近くがテレビは不可欠と回答しています。退職後は自由な時間が増えるため、自分のペースで好きな番組を手軽な娯楽・情報源として楽しめます。

時間との向き合い方

このように、老後の楽しみ方はそれぞれですが、人生100年時代を迎えるなか、定年後の時間との向き合い方は、生活を豊かに過ごすためには重要な課題となります。

なぜなら、現役時代は、毎朝一定の時間に起き、夕方から夜までは会社で過ごして週末は休むといった生活が続きますが、退職し仕事がなくなると、この生活パターンは突然変わるからです。

現役時代に週休2日の会社員が60歳で定年退職した場合、週5日で働いていた時間が好きなことに使える自由な時間となります。

自由な時間を有意義に使う

この自由な時間は、現役時代の総労働時間(約8万~10万時間)に匹敵するほど長く、その時間をどう使うかが人生の充実度を左右します。

もしもその時間を、目的もなくただテレビやユーチューブ動画を見るだけで費やしてしまったら、最初は楽しくてもそのうち毎日の生活が退屈で時間を持て余してしまうかもしれません。

また、長時間視聴し続けると、脳が情報を一方的に受け取る状態になり、考える機会が減るので認知機能の低下につながる可能性もあるようです。

イギリスの小説家アーノルド・ベネットは著書「自分の時間」のなかで、「楽しみにしていることがあるとき、全精力を傾けることのできる何かがあるとき、そのことを考えるだけで、その日1日は光り輝き、より活気に満ちてくることをあなたは否定できるだろうか」と述べています。

私も同感です。実際、好きなことに夢中になって取り組んでいるときには充実感や幸福感を味わうことがあります。

没頭できる趣味のメリット

なにか没頭できる趣味をもつことは、単なる暇つぶし以上の価値をもたらし、生きがいや充実感を創出することができます。

また、日常生活のストレス解消や気分転換による心身のリフレッシュ効果、身体を動かせば自然と運動不足の解消、健康寿命延伸など、そのメリットは多岐にわたります。

私の経験でもランニングやジム通いなどを無理のない範囲で続けると、日々の生活にハリが生まれ、「今日も楽しかった」という充実感がありました。

また、定番ですが絵画を描いたり、楽器を演奏したりすることは、積極的に取り組むことで上手くなるといった楽しみがあり、囲碁・将棋などの手先や脳を使う趣味は、脳を刺激し認知症予防につながるとされています。

まとめ

人生100年時代になり平均寿命が延びた分、定年後の時間は増えています。その自由な時間は、長年にわたる夢や現役時代には時間がなくてできかかったことに挑戦する絶好のチャンスです。

しかし、定年後に新しい趣味を見つけようとしても、いざとなると行動に移すことが億劫になり、なかなか一歩前に踏み出せないものです。

私も以前は趣味と呼べるものがなく、ダラダラした生活を送っていました。しかし、55歳の時に定年後の生活を考え、マラソン、山登り、料理を始め、現在に至っています。この先も、無理しない程度にマラソンや山登り、料理を楽しんでいきたいと思っています。

60代からの人生の幸福度を高めるためには、残りの時間を「何に使うか」「どう生きがいを見つけるか」ということを早めに考えて準備し行動することが大切です。

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