老害と呼ばれず、愛される素敵なおじさんになるために大切なこと

暮らし

いつの間にか私も60代となり、世間から見れば立派なシニア世代です。

最近、駅やコンビニ、飲食店などで、店員さんに強い口調で怒っている同年代や年上の人を見かけることが増えたような気がします。

「昔はこうだった」「客に対する態度がなっていない」などと延々と説教をしている姿を見ると、なんとも言えない気持ちになります。

もちろん、高齢者みんながそうではありません。穏やかで素敵な年配者もたくさんいます。
しかし一部の“怒れるシニア”が強烈な印象を残しているのも事実です。

日本民鉄鉄道協会の調査によると、近年は暴力だけでなく、理不尽な要求や言葉による圧力、いわゆる「カスタマーハラスメント」が増えているようです。さらに調査では、カスハラを行う年代は60代が最も多く、次が50代、70代と続いています。

同じ世代としては、少し耳が痛いです。

なぜそうなるのか。
背景には“孤独”と“時代の変化”があるのではないかと思います。

私たちの世代は、「会社のために働くこと」が当たり前でした。

仕事中心の人生で、肩書きや役職が自分の価値そのものだった人も多いと思います。

会社では「部長」「課長」と呼ばれ、部下が気を遣ってくれました。ところが退職すると、社会は急にフラットになります。

誰も肩書きでは見てくれません。

そこで戸惑う人は多いのではないでしょうか。
現役時代のプライドが大きい人ほど、その落差は厳しくなります。

その寂しさやストレスが、駅員さんや店員さんへの怒りとして噴き出してしまうのかもしれません。

そして出てしまう言葉が、

「俺を誰だと思ってるんだ!」

しかし正直、若い人から見れば
「知らないですけど…」
という話です。

ここには時代のズレがあります。

カスハラには、「理屈を押し通す筋論型」「ストレス発散型」「世直し型」の3タイプに分かれるそうです。

たしかに同世代を見ていると、「最近の若者は!」が口癖になっている人も少なくありません。

だが、時代は変わりました。

昔は「みんな同じ」が求められました。
空気を読み、我慢し、組織に合わせることが美徳でした。

しかし今は、多様性や個人の価値観が尊重される時代でです。

変化についていけないと、自分の常識が否定されたように感じてしまいます。
すると人は頑固になるようです。

だが実際には、固定観念に縛られすぎると、心の健康にも良くないようです。

怒ってばかりいる人は、周囲だけでなく、自分自身も苦しくなっていきます。

60代になって思うのは、年齢を重ねるほど“柔軟さ”が大事だということです。

スマホ決済が分からなくてもいい。
セルフレジで戸惑ってもいい。
ただ、その時に怒るのではなく、「新しい時代だなあ」と笑える人でいたいものです。

最近つくづく感じます。
結局、歳を取っても魅力的な人というのは、“偉かった人”ではなく、“感じのいい人”なのだと。

肩書きより、愛嬌。
正論より、寛容さ。
プライドより、ユーモア。

笑顔には免疫力を高める効果もあります。
怒鳴って血圧を上げるより、笑っていたほうが身体にも人間関係にもいいそうです。

老後を楽しく生きるために必要なのは、「昔の自分」にしがみつくことではありません。変化を受け入れ、「今の自分」を更新していくことなのだと思います。

“老害”と呼ばれる人になるか、それとも周囲から愛される“面白いおじさん”になるか。

その分かれ道は案外、「人の話をちゃんと聞けるかどうか」なのかもしれません。

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