定年後、夫婦間のコミュニケーションは相手が主役だと思うことが大事!

暮らし

「定年後、厳しいビジネスの世界から解放され、精神的ストレスがなくなると思っていたら、実は家こそがプレッシャーやストレスを一番感じる場所だった」

仕事に没頭し家庭を顧みず、仕事を言い訳にしていた人ほど、定年後に家にいることが辛いと思う人が多いようです。すべては家庭のために働いていたと自負し、家族も理解し支えてくれていたと思っていたが、実はそうではなかった。妻は別の方向を向いていたということもあるようです。

妻が亭主が定年後に家にいることでストレスを感じる症状を「主人在宅ストレス症候群」と呼ぶそうです。この症状は、メンタルヘルスや体調が悪化しコミュニケーションが困難になり、挙句の果てには「熟年離婚」を招く場合もあるようですので注意が必要です。

主人在宅ストレス症候群

「主人在宅ストレス症候群」とは、夫が自宅にいることに対して妻がストレスを感じる状態を指します。原因は、普段とは異なる生活スタイルや共同生活の密度の増加、仕事とプライベートの境界の曖昧さにあり、気が沈んだり、イライラしたり、コミュニケーションが困難になったりする症状が現れるようです。

定年後の夫から、「俺のごはんは」「どこいくんだ」と散々言われ、いつもどこかで夫のことを気にしてていることが影響して、夫が家でじっとしていることでさえ、妻はうっとうしく思い大きなストレスを抱えるようです。これを名付けたのは、医師の黒川順夫氏で1991年の学会で発表したそうですから、ずいぶん前から定年後の夫に対し妻は大きなストレスを抱える方が多かったようです。

夫の自立が大事

対策としては、夫が定年前から仕事やボランティア、地域活動、趣味などを準備しておき、夫婦間でも一定の距離をおくことが大事なようです。

世の中ではよく、「家でゴロゴロしていると奥さんに嫌われ、奥さんのストレスが溜まる」とか「定年後は自分の居場所をつくることが大切だ」と言われますが、私は一番大事なのは、夫が自立することだと思います。

いつまでも妻に頼らず、ごはんが食べたければ自分で作ればいいし、妻が外出しても干渉せず、自分も趣味などして自分の時間を楽しめばいいのです。家事なども分担して行えば、妻からも喜ばれるでしょう。妻に何でも頼らず、自立していれば奥さんもそれほどストレスが溜まることもないでしょう。

男女混合コミュニティ

 では、どうすればいいのか。趣味を楽しんだり、コミュニティを作ったりする場合には男女関係なく多くの人と交流するのはどうでしょうか。フェイスブックの投稿などを見ていても、定年後の集まりは相変わらず昔の仕事仲間でおじさんばっかりが集まるケースよりも男女混合グループの投稿の方がより楽しく人生を謳歌しているように見えます。もちろん一対一のお付き合いはご法度ですが、男女混合のグループでコミュニケーションをとってみるのはいかでしょうか。

夫婦間で何か物事を決める時にも男女のマインドの違いがわかりやすくなることでお互いの思考プロセスに理解が深まることになると思います。

コミュニケーションの基本は相手が主役

コミュニケーションは自分本位ではなく、相手を思いやる気持ちが大事です。あくまでも相手が主役だということが重要です。相手のことを思いやって年齢も性別も異なる様々な人達と付き合うと思考プロセスがクリアになります。たとえば、夫婦間で相手を理解できなくて悩んだり、うまく会話ができないということがあっても思考回路が整理されることによって、互いのコミュニケーションに関する問題は解消されていくと思います。そして、定年後の夫婦関係も良好になっていくはずです。

定年後も夫婦仲良くいるためには、まずは夫が自立し、そしてコミュニケーションは相手を思いやって交わすことを心がけることが大切です。

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