自分らしく生きるための前向きな終活の始め方と4つポイント

暮らし

最近よく耳にする「終活」。人生100年時代といわれる今、「まだ早いのでは?」と思う人も多いかもしれません。しかし、終活とは「人生の終わり支度」ではなく、「これからの人生を自分らしく生きるための活動」です。

終活とは?

終活とは「人生の終わりのための活動」の略で、自分の死を意識し、人生の最期を迎えるための準備や総括を行うことを意味します。けれども本来の目的は、残りの人生をより豊かに、前向きに過ごすためのもの。自分の意思で人生をデザインし、大切な人への思いやりを形にする活動です。

終活を始める際に大切なのは、①配偶者などパートナーと一緒に取り組むこと、②残される家族のことを考えて進めること。この2点を意識することで、より実りある終活になります。

老後の不安を見える化する

まずは、老後の不安を整理することが大切です。

【チェック項目】
・生活費(老後資金)
・健康や病気への備え
・介護(する側・される側)
・住まいの問題
・生きがい
・葬儀や相続
・空き家対策

多くの人が不安を感じるのは「お金」と「健康」です。金融広報中央委員会の調査では、老後の生活設計に不安を感じる人が56%、健康への不安が54.2%と報告されています。老後を安心して過ごすためには、まず現状を把握し、見える化することが重要です。

老後資金を考える

以前話題になった「老後2000万円問題」は、夫65歳・妻60歳以上の無職世帯をモデルにした試算です。年金収入が月約20万円、生活費が25.5万円で、毎月5.5万円の赤字が30年間続くと約2000万円不足するというものです。しかし、これはあくまで平均的なモデル。働き方や生活スタイルを見直すことで、十分に調整可能です。

老後の収入源は、公的年金・退職金や企業年金・貯蓄の3つ。年金額は「ねんきん定期便」で確認できます。支出は「使うお金」「備えるお金」「残すお金」に分けて考えると整理しやすくなります。

【使うお金】生活費、税金、趣味や旅行など
【備えるお金】医療費、介護費、リフォーム費用など
【残すお金】葬儀費用、遺族の生活費など

老後の安心をつくる工夫

老後の家計を安定させるには、収入を増やすか支出を減らすかの2つの方向があります。

【収入を増やす】
・働けるうちは無理のない範囲で働く
・資産運用でお金に働いてもらう
・年金の繰下げ受給(1か月繰下げるごとに0.7%増額)

【支出を減らす】
・生活スタイルを見直す
・保険や通信費など固定費を削減
・お金を使わずに時間を楽しむ工夫をする

エンディングノートで想いを残す

終活の第一歩としておすすめなのが「エンディングノート」です。これは遺書ではなく、自分の人生や想いを自由に記すノート。家族構成、医療や介護の希望、財産、葬儀の希望、家族へのメッセージなどをまとめておくことで、万一のときに家族が困らず、自分の意思を伝えることができます。

【エンディングノートの役割】
・人生の整理:新たな人生の出発点に
・文字に残す:家族とのコミュニケーションツールに
・次世代に伝える:家族の絆を深める

書くことで頭の中が整理され、将来への備えが明確になります。相続や介護など話しにくいテーマも、ノートを通じて自然に話し合えるようになるでしょう。

自分らしい人生の締めくくりを

「養生訓」で知られる貝原益軒は、「老後一日楽しまずして、空しく過ごすことは惜しむべし」と述べています。老後の一日一日を大切に、自ら楽しみ、人を楽しませることこそ、生きる喜びです。

終活を通じて、自分の人生を振り返り、支えてくれた人々への感謝を再確認できます。そして、これからの時間をどう生きるかを考えるきっかけにもなります。

まとめ

終活は「死の準備」ではなく、「これからの人生をより良く生きるための準備」です。人生の折り返し地点を過ぎたら、元気なうちに始めるのが理想です。そして、長い老後を安心して、自分らしく過ごすために、終活で人生の方向性を定めることです。

人生の最期まで、自分の意思で生きる。そのための第一歩が「終活」です。

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